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イルカおばさんの「南太平洋アイランドクルーズ」 part10 最終レポートです。

紫園 来未(しおん くるみ)です。
このレポートは洋上より異業種交流の会「雄友会」事務局
(事務局長・西村一久さん)を経由して配信をしています。

「ぱしふぃっく びいなす」でいく
イルカおばさんの「南太平洋アイランドクルーズ」 part10 2月20日

こんにちは、お元気ですか。
今日は2月20日、1日に1時間ずつ進めて、本日やっと日本時間に追いつきました。
南の暖かい島から冬の日本に向かっています。

日付変更線をまたいでいるので何となく微妙な感じはしますが、
17日はスキップして18日に飛びました。
日ごとに気温が下がり、地理的にも時間的にも
限りなく日本に近づいていることを実感しています。

いよいよあと2日というところまで来ましたが、
実はハワイを出港してからが大変、発達した低気圧の影響を受け
悪天候の中を走りぬけてきたため、船体動揺は波のものではありませんでした。
18日から19日にかけては、西の風、風速約18m、うねり10m、
波の高さ5mの荒天を体感しました。

西方向、船はまともに波向かっていることになりますから、
ローリング(横揺れ)だけでなくピッチング(縦揺れ)も激しく、
何かにつかまっていないと転げてしまいそうな状況でした。
上下に大きく揺れるときは、持ち上がった船はドォッカーンと大きな音を立てて落ちます。
そのたびにあちらこちらから「ウォー」と奇声がハーモニーとなって発せられます。
机の上に重ねておいたDVDがバラバラと絨毯を敷きつめた床にちらばってしまい、
テーブルの上のボトルもびっくりしたのでしょう、落ちてしまいました。
このような状態が何日も続いたので、さすがに船酔いの方もいらっしゃいました。

個人的に言うと、上下に揺れているので、
時折空中に体が浮かび上がったような気分で楽しくなります。
ベッドに横になるとゆりかごに揺られているようなほわっとした気持ちで満たされます。
目を閉じるとそれはまるでイルカになって海を泳いでいるようです。
思い出したように船に打ちつける波の音は、ドッカーンとハンマーで殴ったような
爆音をたて、寄せる波とともに独特なリズムが奏でていきます。
波頭の丘陵から巻き上げられたしぶきは、空中に舞ったかと思うと風に飛ばされ、
その都度太陽の光に反射し虹が描き出されます。
しぶきはシルクのレースが裾を広げるように海面に文様を描いて消えていきます。
その美しさは皆さんにもお見せしたいほどです。

船酔いをされる方にとっては、少々不謹慎な発言かもしれませんが、
これらすべては何とも言えない快感です。
寄せる波ごとに毎回現れる虹を見ていた母は、
「こんなに何回も繰り返し虹が見られるなんて、初めてよ」と、
いつまでも見飽きることなく眺めていたものです。
母は、私の心配をよそに、とても元気です。

というわけで、このような荒天の中では予定通りのスピードは上がらず、
1日遅れて日本に帰港することになりました。
400人もの船客ですから、それぞれ計画をお持ちでいろいろと大変なようですが、
「1日多く船に乗っていられるからうれしいわ」という方も結構おられ、さまざまですね。
ホントに船がお好きなんですね。

年配の方々からさまざまな生き方をお聞きしました。
過去にずいぶんご苦労なさった方はたくさんいらっしゃいます。
船旅がお好きな方は、状況が許す限りこれからもきっとお乗りになることでしょう。
現状として次回の乗船予約をされている方は、たくさんいらっしゃいます。
今まで頑張ってきた分、ご自身にご褒美をと船旅を選択しているようです。

さて、船上からのレポートは今回が最後になります。
お話したいことはまだまだたくさんあります。
写真だって、南の島だけでも万は超えるかもしれません。
何らかの形でまたレポートしますね。
今回は、「空から見たダイヤモンドヘッド」と「船上で迎えた母の誕生日の記念写真」を
お送りします。


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皆さん、おつきあいくださいまして、ありがとうございました。
西村さん、お立場上とてもお忙しい方ですのに、
私のわがままを気持ちよくお聞きくださいまして、ありがとうございました。感謝しています。
私宛てにメールをくださった皆さん、ありがとうございました。
西村さん経由分につきましては、すでにいただいております。
帰国しましたらご返信いたします。 ほんとにありがとうございました。

紫園 来未
(北緯32度 東経154度 いよいよ日本に近づいている太平洋上より)


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