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「先が読めれば準備ができる」 (株)えすぺらんさ 安部 信寛 社長

9月15日博多法人会4支部研修会が、大同生命ビル8階にて
行われました。


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チリの炭鉱の生き埋め者の子供の名前は、エスペランサと
名付けられました。スペイン語で、夢、希望という意味があります。

安部社長は、地元の冷泉小学校、博多二中と地域の学校を卒業。
19歳で実家の被服業を継ぎました。経済の指標は「株価」です。
良い時には、株価は上がります。しかし、今は「一歩進んで二歩
下がる」になっています。

先週までイタリアに行っていました。ヨーロッパからの日本を見て
考える事があります。以前は、JALで直便イタリアへ行っていました。
しかし、今はオランダ経由でトランジットで入ります。JALが潰れて
しまい、現在は不便になっています。一番便利な交通網が使えなく
なってきたのです。今の日本は、交通網の悪さが今後戦えるか
どうか・・・です。昔は、ミラノ、ローマに日本人がたくさん居ました。
しかし、今は中国人ばかりです。

現在、1ドル100円が90円の円高になってきています。
この前までは株価が暴落していたが、今は、為替が暴落しています。
なぜ、円高になってきているのでしょう?
アメリカの金利は、限りなくゼロに近いです。


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景気は戻っているのでしょうか?
アメリカは、もう政策を考えようがない状態になってきました。
出来る政策は輸出です。ユーロ安とドル安を目指し、円高をして
ほしいと考えているのです。日本は円安にしていかなければ
なりません。日本の貿易は全体の5%。アメリカは11%、ヨーロッパは
35%を占めています。ヨーロッパは、為替で利益が出せます。
90円が83円になったら、トヨタはどれだけの損が出るのでしょうか?
考えられない事になっています。日本の企業は、海外へ出て行かな
ければ、ダメになるのです。

企業が外に出て行くと日本はどうなるのでしょうか?
日本は中小企業だけになり、間違いなく空洞化して行くのです。

ですから、日本の現状を知っておく必要があります。
平成20年歳入53兆円 歳出83兆円 負債553兆円
46兆円 歳出88兆円 負債864兆円
37兆円 歳出92兆円 負債973兆円

1200兆円が日本人の貯金です。負債が973兆円。ほとんどが国債です。
あと5・6年で国はおかしくなります。今のイタリアの消費税は20%。
日本も5%では全く間に合わなくなり、即対応しなければ大変な事に
なります。しかし、この状況を若い人に相談したら、「一度潰したら
いいのではないでしょうか…。」と言っていました。潰すってどういう事に
なるのでしょうか?怖い事だと思います。

人口の推移も高齢化しています。そして、起業が海外に出てしまうと、
働き盛りの人まで外国にでて行ってしまいます。将来の日本を
どうやっていくのかを真剣に考えなければならない時になってきています。

では、どうすればよいのでしょう?
経済の未来がわかれば準備ができます。株価指数で将来がわかるのです。
株価指数の表に線を引くことで、どうなって行くかが分かってきています。

株価が15000円に上がる事に、景気回復の兆しがあると思って下さい。

2003年イランイラク戦争で株価が上がりました。しかし、その上がり部分が、
現在の不景気に拍車を掛けています。

経営者は悲観的であれ!
備えよ常に!
良いなら良い、悪いなら悪い!と考えて欲しいです。


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円が50円になったら、今度は円安になる。今は、日本が信用できないと
考え、売りだす。その時に備えておかなければならないのです。

私もいろんな事を想定して準備することは大切だと考えました。
安部社長、ありがとうございました!


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