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12年で売上20倍!その秘訣とは?有限会社チョコレートショップ 佐野 隆社長

4月6日19時30分より、中洲5丁目にあるIPホテル
2階宴会場で、博多経友会4定例会が行われました。


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今回の講師は、「12年で売上20倍!その秘訣とは?」
有限会社チョコレートショップ 佐野 隆氏でした。


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佐野社長は、小さい時は貧乏だった。嫌々チョコレートを
作らされていた。母も姉も、チョコレートを作っている親父の
収入が上がらないので、お店の他にも仕事をしていた。

大学を出て家出をして、実家に帰った時も、仕事は嫌で
しょうがなくて、継いでやった、という気持ちだった。
自分の中に、この仕事を継ごうという気持ちはなかった。
自分は実家に帰って、一度も笑った顔を見た事がなかった。
いつも親父とお袋と喧嘩をしていた。
しかし、30歳そこそこで、両親が亡くなった。どうすれば
いいのか?と考え、泣いた。

両親が亡くなってから、始めて経理について勉強した。
仕事は厨房のみ。経営も全く知らなかった。それ以外に、
ホールの事も知らなかった。お店にお越しになるお客様も
知らなかった。

ある時、右の人さし指を落としてしまった。厨房に立てなく
なってしまった。佐野社長は、お店に立つことにした。
お客様がどんな予算で、どんな商品を選んでいくのか?を
察知した。そこから、佐野社長とお客様との対話が始まった。
そして、お客様の大切さを感じた。指は、両親が落として
くれたのだ!と思った。

お店は日曜日が休み。しかし、お菓子屋さんで、日曜日に
休みのところは無い。だから、日曜日にお店を開くように
した。それからは、年中無休にした。

「このケーキには、こんな情報がある」という事を、お店から
発信させる。そうやって開発し、作ったのが「博多の石畳」
というケーキ。この商品は、口コミでどんどん売れた。
「このケーキ食べてんやい!」と言って、福岡の人達に売れて
いった。

そして、お客様へケーキの話題で「チョコレートショップ」
を広めていった。今では、職人も10年を超える人達が何人も
いる。商品へのこだわりは、研ぎ澄まされていった。


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今では、18時にお店に行くと皿しかない。その時間には、
商品は売り切れてしまっている。

職人さんは、ケーキを作るだけでなく、1日1000人へあいさつ
することをノルマとしてやっていった。買って頂くお客様へは、
商品を袋にいれ、店員がお店の入口まで持っていき、外で
渡す。お客様を大事にすることをやっていった。継続して
ご利用頂く事を考え、行動している。
カスタマーセグメンテーションの勉強をした時に、お客様を
限定するように言われたが、お客様の年理想をまったく
考えないようにし、皆さんをお客様にできるように考え、
行っていった。

チョコレートショップはこれしか無いという売り方はしない。
167点と言う商品を扱っている。
「原点だ!」
これが、佐野社長のポリシーだと言う。

店を店屋町から綱場町へ移転したのは、博多祇園山笠
西流の地域の中に居たかった為。それもお客様を大事に
しているからこそ。
郊外へ出した方が、お店を安くできるし、地代も安い。しかし、
大事なのはお客様。あんなに売れない店を30年やってきた
から、今、何が起こっても怖くないと佐野社長は言う。

お誕生日の案内や新商品の案内はしていない。しかし、
その日にお店へお越し頂ければ、心を込めて一番の
ケーキをお作りする。商品とお客様が知り合い、その
商品を離したくないと思ってくれる。そんなお店を、いつも
考えながらやっている。

ある時、素晴らしい友人に出会った。ジャパンネットワーク
グループの斎藤一真社長だ。その斉藤社長から言われたことが
ある。「社長が社員へ蓋をするのは遺憾。自分の為ではなく、
社員の為に成長する事も大切ですよ!」
横へ広がる社員のスキルアップに、蓋をしていたように
感じた。「佐野さん、やりたいことがあるのでしょう!」
と言われた。

それを聞いて、これからのビジョンを考えた。1店舗を新店を
出す事と、3年後にパリにお店を出す事だ。


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「父の安心安全の店づくりを継いで、素晴らしい新店舗を
作りたいと思う。お客様の笑顔を伝えたい!」と、大きな
声で話して頂きました。


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コメント(1)

経友会へは初めての参加でしたが、非常に貴重な経験となりました。今回の佐野社長の講演には、人としての熱さ『原点』が感じられました。

昨今では教科書的な考えに捉われ過ぎる日常が多い様に思います。ビジネスにおいてもその他の事においても、全ては“人”が行っている事であり、そこには人としての『熱い想い』が必要不可欠なのだと再確認させられました。

つまりは、本来有効であるはずのスキルも『熱い想い』が無ければ意味を成さないのだと感じました。

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