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2代目社長の気づき!継続する会社のポイントは社員にあり 株式会社 創美 須藤英一郎社長

7月7日19時30分より、中洲5丁目にあるIPホテルにて
博多経友会 第84回定例会が行なわれました。


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この日の講師は、~2代目社長の気づき!継続する会社のポイントは社員にあり~
株式会社 創美 須藤英一郎社長でした。

シールは、おにぎりに使うものや、エレベーターに貼られている
緊急案内用のシールなど、様々な種類や機能を備えている。
黒いビンを見て、コーラなのか醤油なのかわからない。
しかし、シールがあると初めて「醤油なんだ!」という事がわかる。

また、シールはその商品の品質の良さや産地や、作り手の
思いなどが伝わるもの。

株式会社 創美は、昭和48年7月創業。今年で36年目になる。
はじめは、シールにノリを貼る仕事、粘着紙メーカーをやっていた。
1987年に大学を卒業し、1989年に株式会社 創美へ入社。
東京の粘着紙メーカーで2年働き、帰って来て、現在に至る。

現在では、シールでの特許も取得し、世界ラベルコンテストで
最優秀賞を2回獲得している。

お父さんが、2億円を取引先へ貸し、工場へ投資をした。
最初は調子が良かったが、倒産。
借用書も交わしていなかったた為、回収は不可能。
当時8名の社員の内、2人をリストラ。須藤社長はその一人だった。

再就職先の北九州の大手不動産会社で鍛えられ、
苦悩の日々を過ごすが、今となってはいい経験となっている。

そんなある日、創美の社員から「社長はよく昼寝をしている」、
「なんとかしてほしい!」と電話があった。

仕事に対してのやる気の無さと、病気を患っていたことがわかり、
帰らざるを得なくなった。1997年1月に創美へ戻る。
しかし、社長が会社に出てこない。
「どうしよう?何もわからない!」
何の引継ぎもないまま、あっという間に社長になってしまった。
社長はのんきな仕事だろう・・・と思っていたが、決めた事には
すべて責任を取らなければならない。フォローしてくれる人は誰もいない。

幸いにして、取引企業さん・銀行さんも応援してくれた。
それは、心から嬉しいことだった。

社員は6名。トラブルが続き、この2代目ではもたないと感じたのか、
1人2人と辞めていった。しかし、須藤社長は、内心嬉しかった。
内部変革を目論んでいたからだ。先代と仕事をしていた社員ではなく、
「新しい社員を採用して、新しい会社にしたい!」と考えていた。
今までの社員は、全員社長より年上だった。
しかし、採用した社員は年下。会社の将来を語り合い、
どんな会社にしたいか、とお互いに飲んで語り明かした。

そんな中、中小企業家同友会に入会した。
前向きな会社が集まる会だった。
この会の規則は、なんでも「ハイ!」と言って受けること。
すぐに役員に任命された。そこで、ランチェスター経営に出会い、
学んだ事や気づいた事を実行していった。
同友会には、いつでも相談に乗って下さる方達がたくさん居た。

社長を引き継いだとき、年間1000万円の赤字があった。
このままでは危ない!
事務所を移転したこともあり、必至に会社経営に努力し
すぐに2000万円の黒字を出した。心から嬉しいと感じた!
それからも、毎年黒字。地道に成果を出して行った。
しかし、右肩上がりだった売上が、上がらなくなった。
原因は、勉強をすることを大義名分にして、会合へ
どんどん参加することが多くなったから。
名誉職がステイタスになっていった。

ある時、同友会の会員さんから「このままでは、会社が潰れるよ!」と
言われ、自分について考える機会があり、仕事に専念することに戻った。

極小ロットでシールを売ろうと考え、インターネットの勉強をした。
道や駅では農産物を売っている方達が、その商品のアピールが
できないと困っていた。
「自分たちで、簡単にシールを作れないのかな・・・?」と考え取り組んだ。
簡単にシールに印刷ができるソフトを開発し、使用するシールだけは
創美で買って頂く、というシステムを作った。
最初は出張して制作も行なっていたが、シールは全く売れなかった。

この開発に300万円も使っていた。
社員は、社長への鬱憤がたまってきていた。
ある日、社員から質問が上がった。
「成果は上がっているのでしょうか?」
須藤社長は言葉がなかった。

1つ言える事は、須藤社長も社員の皆さんも「会社の成長」を望んでいる。
そこで、定期的な話し合いをすることになった。
4人で管理職ミーティングを、月2回行うことにした。
続けていくと、少しづつ建設的な考えを言い合うようになっていった。
ミーティングを行なう事により、社員全員が前向きになっていった。

今年の2月。営業部長が定年で退職することになった。
高給取りだったので、経費が浮いた。
それに付随して、いろんなものを経費節減したいと、社員から
提案してきた。経営理念を社員全員で唱和しようと言ってきた。
改善提案ボックスも提案してきた。2S運動、整理整頓も始めた。

5月経営方針会では、各部門の長が方針について説明をしてくれた。
責任を感じて説明してくれたので、須藤社長は感動した。
14年後(創業50年)
1.メーカーであること。
2.シールに特化した会社であること。
この夢は、社員の皆さんと一致した!

シールでお客様の役に立つこと!これが嬉しいことになってきた。

2代目社長の役割は、先代の思いや目的を社員へ伝えて、
経営指針に置き換えて企業として次の世代に渡す役割ではないか!と考える。
どういう会社にして渡すかを考えると、わくわくしている!


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元気で、やる気満々の須藤社長には、素晴らしいオーラを感じました。
ありがとうございました!

次回の博多経友会は、8月4日 株式会社サダマツ 貞松隆弥氏による講演です。
ぜひ、ご参加下さい!参加希望の方はこちらから


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コメント(2)

わかりやすくまとめて頂き、ありがとうございました。



感謝 ^-^☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆

7月例会ではお世話になりました。

社長を引き受けてから現在までの出来事をつらつらと話しただけなので、お役に立つものはなかったと思いますが、自分自身振り返りをする良い機会をいただきました。 

たくさんの方に来ていただき、感謝いたします。

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