7月7日朝8時からホテルクリオコートにて、博多法人会の
朝の勉強会「一水会」が行われました。

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「日はまた昇る」のか~世界不況から本当に立ち直れるのか~
西研グラフィックス(株) 並田社長に、リーマンショック
以来の日本に「日はまた昇る」のでしょうか?というお話を
して頂きました。

世界が悪くなっているのに対して、日本はどうなのか?
少子高齢化、高賃金になり、日本の学力の低下、ハングリー
精神の喪失している。日本という国が登りつめて、衰退への
一途をたどるのではないか?と言われている。逆に、中国が
世界の主流国に躍り出て来た。

並田社長の仕事は、印刷機械を作成し海外へ売っている。
現在は、2/3が輸出。いつまでも日本が世界の主役になれない。
しかし、主役を降りたくないと言っているように感じる。逆に、
脇役に徹して、細く長くやっていく時期にさしかかっているの
かもしれない。

歴史的に考察してみると、明治維新に発し、日清、日露戦争が
あり、180度転換し拡大路線へ転換していった。日本は、
20世紀は主役に踊り出た。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」
という本まで出た。

しかし。盛者必衰を世界の歴史で見てみると「ローマ帝国の
滅亡」などからみても、日本が盛者になって100年。これから
衰退していくのではないだろうか。

ではこれからはどうすればいいのか?
内需拡大をいくらいってもお金を使わない時代。
外需の方が伸びがあるのではないだろうか?

現在、並田社長は福岡貿易会の会長をされている。
福岡市は、貿易を促進するには好立地なのだ。

中国人、韓国人の観光客が買い物に来る。銀連カードで、
たくさん買っていく。限度額が700万円ある。通常カードで
購入出来るのは、30万円ぐらい。中国人がそんなにお金を
持っていないと考えてしまう。中国人が、店頭にある
ロレックスを全て買いたいと言ってきたが、店員はおかしな
中国人と思い、相手にしなかった。しかし、銀連カードは
デビッドカードなので、クレジットとは違い、限度額が高いのだ。

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これからの日本は、「中国や韓国の方へいかにビジネスをして
いくか」が決め手になっていくだろう。以前、海外の人達は、
日本人に何でも売りにきていた。そして、私達はブランドものを
たくさん買っていった。

今からは、買いに来てもらう国になり、中国人、韓国人に気に
入ってもらう国になっていくことが生きて行く道なのかも知れない。

狭いテリトリーで仕事をしている私にとって、日本貿易のやり方も
変わってきていることが良くわかる。福岡にいる人間として、中国人、
韓国人を相手にするビジネスを考えて行かなくてはならないだろう。