~思った以上にゴジタ効果は絶大であった~

『月刊ゴジタ』を平成11年2月から10年間、近隣へ4200部、
新聞に折り込んできた。『月刊ゴジタ』を毎月最終水曜日に
折り込んできた成果を、ここで紹介したい。

『月刊ゴジタ』を始めたきっかけは、平成7年11月に、
この地を拠点と定め、平成10年11月に経営者を集めた
「やずや」さんの勉強会にて、先代の矢頭宣男社長が
「古川くんの仕事には地域密着が大切。地域新聞が
最適だ!」と言われた事。当時やずやさんの『招き猫』
という地域新聞の真似をして始めた。

事務所から2軒隣の電気屋さんに掲載をなんとかお願い
して、第1号を創刊。1号を出すだけでも大変だった。
最初は、毎月取材先を探すだけでも苦労した。当社には
ネームバリューもなく、なぜ不動産屋が新聞を出すのかも
皆に理解してもらえない。「何者かわからない」不動産屋
からの取材。地域の方々も戸惑っていたと思う。掲載の
承諾を取れると、嬉しくて心から感謝していた。

しかし、配布を始めると思った以上に『月間ゴジタ効果』が
あった。『月刊ゴジタ』はB5サイズの4ページで構成されて
いる。ページ構成は1ページ目(表紙)がその月の風物や
いわれ、2ページ目が地域で頑張っている方の人となりを
取材し、顔写真も一緒に掲載。3ページ目は特集と地域の
お店を紹介。4ページ目は地域行事と編集後記というような
内容。この誌面の構成は今も変わらない。

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上記内容を取材して、毎月地域の新聞に折り込んでいった。
こちらがなんとかお願いして掲載させて頂いた方々なのに、
私がさぞ知り合いであるように思われる事が大きな成果だった。
それだけでなく、掲載を機にその方達と親しくなっていく
事ができるのだ。

発行を続けることで、地域の方々との親交も深くなっていった。
定期的に掲載することで、地域の方への信頼がついていく。
信頼が得られると、大切な不動産の仕事を依頼頂けるように
なっていく。そればかりか、地域公民館、地域の神社(櫛田神社)
などとの交流も深くなる。今では、神社の不動産の取引店にも
指定して頂いている。

会合にも参加させて頂くと、『月間ゴジタ』の発行者というだけで
よくして頂くこともある。地域の方が不動産のことで考えるように
なると、その同じ地域の方が福一不動産に行ってみなさいと紹介
してくれる。いろいろな効果が表れた。

しかし、発行を始めて半年が過ぎ、地域の方にお会いし、飛び込み
営業を行っても、全く反応なかった。「見て下さっているのかな?」
と疑心暗鬼になった。1年を過ぎても同じ感触。やずやの矢頭社長の
言葉を信じ続けるしかなかった。2年を過ぎても全然。この効果が
出てきたのは、新聞折り込みを初めて3年後。「石の上にも3年」と
いうが、その通りだった。ゴジタを初めてその事を実感した。
3年を過ぎたある日のこと、『月間ゴジタ』が折り込まれたその日。
通りを歩いていると、向うの方から「福一さん!」という声。
振り向くと、地域のおばちゃんが立っている。「福一さん。今回の
『月間ゴジタ』は○○さんやったね!」という。声をかけられ、
『月間ゴジタ』の話をしているおばちゃんの顔を見て、「地域に
溶け込めるのではないのか?」といった思いが、心を駆け抜けた。
嬉しい瞬間だった!

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3年を過ぎてからは、取材のお願いも快く受けて頂けるようになり、
取材先の紹介もある。ここ最近では、店がオープンすると、『月間
ゴジタ』に掲載されることが、そのお店の登竜門のような感じに
なってきている。嬉しい結果がどんどん現れた。

私たち、弱小番外弱者が地域に認められ、その方々から仕事をもらう
までには時間がかかる。根気よく定期的業務を行っていると、いつか
信頼に変わる時がくる。そのバロメーターは「石の上にも3年」。
3年は続けることなのだろう。頑張って続けることで、成果は必ず
生まれる。その姿を皆さんは見てくれているのだと実感した。