2月12日14時より、博多駅前2丁目にある大博多ビル
大博多ホールににて、博多法人会の時局講演会が
行われました。

講演の内容は「アベノミクスで日本はどうなる?
消費税、TTP・・」元佐賀市長・福岡大学経済学部
教授 木下敏之氏でした。

九州の会社で100位以内で何社入っているのか?と言う
質問を会場にしました。 私も質問されたので5社と答え
ましたが、実は1社。しかし、福岡発の会社であれば、
三菱商事20兆 21位…とたくさんあるにも関わらず本社は
東京にあります。

アベノミクスはうまくいくのか?
1大胆な金融政策を行っているのか…円は、78円→94円に
上がった。

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Q.為替相場はどうやって決まるのでしょうか?
①貿易収支 ②国家の信認 ③金利差 ④通貨供給量
どれなのか?答えは④なのです。 1990年代から実需の
取引よりも資産取引が圧倒的に多いのです。5兆ドル/日が
世界の為替取引 410億ドル/日世界総輸送量。アメリカと
EUは、景気対策のために貨幣の量を急増させています。
しかし、日本はしてきていないのです。

Q.日本の家電メーカーが韓国台湾勢の負けたのは、経営
能力が低いからですか?
ウオンはドル安となり、円はドル高になりました。韓国は
80ドルで売りますが、日本は130ドルで売らなければ
ならない状況になりました。しかし、今から対策を日本が
打って間に合うのかな~と言うところがあります。この状況を
民主党は放置していたと思われます。

Q.円高と円安、九州にとってはどちらがいいのでしょうか?
日本では円安がプラスですが、地域によっては異なります。
九州には輸出企業が多いので、円安になったほうが歓迎。
円安のデメリット…小麦、大豆、畜産の飼料も値上がり
⇒国産肉の値段も上がる ガソリンは1ドル=90円1L当たり
145円程度。1ドル=100円なら156円。第一次安部内閣の
時は120円代をキープしていました。前回も経済対策を考え、
行っていたようです。その後どんどん下がって行ったようです。
では日銀総裁は誰になるのか?が重要になってきます。

Q.アメリカはどこまで円安を認めるのでしょうか?
それは、新聞等で動きを見ておいて下さい。

Q.デフレが続くとどうなるのですか?
モノの値段が下がるので、いいのでは?しかし、給与も
下がります。物価が3%下がると給与は6%下がります。
その傾向だと問題があるのでは…。また、失業率も上がります。
でも、物価があがるとこの逆の減少が起こります。

Q.日本は人口が増えないのでよくならないのでは?
人口の増加や減少に経済成長に影響が出ないのでは?と思う
人が多い。 1990年以降、経済成長していない先進国は日本だけ
なのです。この20年間GDPが伸びていません。2~3%の成長を
遂げていれば、中国には追い抜かれませんでした。ヨーロッパは
2倍、アメリカは2,5倍、日本は全く伸びていません。民主党が
悪かったのではなく、ババを掴んだだけです。対策を打たなかった
だけです。ようやく20年で安部内閣が気づき、メスを入れただけです。

2.機動的な財政政策 日本の建設投資は半分になっています。
金融緩和を行い、大規模に公共資金を投入しました。債務残高
対比GDP比の国際比較はそう悪くありません。国家の財政は
家計とは違います。

アベノミクスの課題
1.アメリカの反応、2.公共投資をしてもすぐには成果が出ない、
3.消費税の増税 上記の課題があふれてくるので、マスコミに
叩かれ、国民が我慢できるかは大きな課題です。

どちらにしても、経済効果が出てきてGTPを少しづつでも上げて、
成長する日本になってほしいものです。