このブログは、「第20弾 お店を繁盛させる講演会 
村林直美氏 その3」の続きになります。
http://www.2912103.co.jp/nakasu/diary/201010290000/

1店舗目「メンバーズ恋」オープン。
皆さんの支援で、開業資金を出してもらう事になりました。
直美さんは、たくさんのリース店舗を見て回りました。
物件を決めるのに重要視したのは
「落ち着いた空間があり、お客様がくつろげて、なお且つ
ゆっくりできる店」
何軒も見て回りました。直美さんの責任は重大。絶対に
成功させなければならないのです。皆さんにお金を出して
もらうのだから、失敗は許されないのです。そして、
見つけたのが「メンバーズ恋」のお店です。今でも、
この店は直美さんのお気に入りです。投資をして
下さった皆さんにも見て頂きました。喜んでもらう事が
でき、心から安堵しました。そして、オープンする事に
なりました。

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店の経営は全くの素人だった
主婦からホステスになった直美さんです。お店を経営した
経験も全く無く、人を雇った事もありません。経理も、
給与計算の経験もありません。セット料金の設定から
頭を悩ませました。

でも、やるしかありません。直美さんは、いろんな勉強を
しました。簿記の教室にも通い、経営の勉強も始めました。
料金体系についても全く関心がなかったのですが、他の
お店の料金体系を調べ、参考にし、ひとつひとつ決めて
いきました。開店にこぎ着くまでにも、色々な事を
決めなければならないのです。

毎日の忙しさで不安も吹っ飛んだ!
オープン当日はドキドキものだったのですが、たくさんの
お客様が訪れてくれて大変な1日でした。初日から忙し
すぎて「やれるのかな…」なんて不安は、考える暇も
ありませんでした。
10坪の狭い店ですが、次の日も、その次の日もお客様で
いっぱいになりました。忙しさで、経営に対する不安な
心も吹っ飛んでしまいました。毎日が戦争のようでした。

「今でも、オープンに出資して頂き、毎日のようにご来店
頂いているお客様には、心から感謝しています。」と、
直美さんは言います。毎日毎日忙しくてたまらない。
直美さんにとって、今までに経験した事のない日々を
送りましたが、心から嬉しい事でした。

お店をする事が、こんなにも忙しく大変な事とは想像して
いなかったのです。ホステス時代は、日曜日もお客様と一緒。
プライベートは、殆どありませんでした。しかし、お店をして
分かった事ですが、自分の時間どころか寝る暇も惜しんで
仕事をしなければならないのです。しかし、楽しい。
生きがいを感じる毎日でした。

2店舗目をオープン。
寝る間を惜しんで働く日々が、ずーっと続きました。
「メンバーズ恋」には、連日たくさんのお客様がお越しに
なります。満席でお断りする事も多々ありました。今思えば、
忙しくて広い店へ移転する事を考える暇がないほど忙しい
毎日でした。1店舗目をオープンしてから2年後、同じビルの
すぐ前のお店が移転する事になり、ビルのオーナーが
借りないか?と話しを持ってきてくれたのです。すぐ前でも
あり、お客様に迷惑をお掛けする事もないと考え、借りる事に
しました。お店の名前も読みは同じですが、漢字を変えて
「メンバーズ蓮(れん)」としました。この店は、特に
スタッフにも恵まれ、今でも超繁盛店になっています。

今年、もう2店舗もオープンしました。
その2年後の今年、2月には「スナック香千里」をオープン。
3月には、バー「ブラウンシュガー」もオープンしました。

「メンバーズ恋」をオープンしたての頃とは全く変わり、
お店の経営にも自信がつきました。オープン当初とは違い、
スタッフのスキルも上がり、お店を任せられる人が出来た
のです。とんとん拍子に4店舗を経営するほどになって
いきました。

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3人の子持ちで頑張り屋のお母さん
そんな直美さんですが、3人のお子さんが居ます。
仕事では4店舗のオーナーをして日々切り盛りしていますが、
家族への愛情もわすれてはいません。お子さん全員へ毎日
朝食を作り、学校へ行かせているのだそうです。夜も食事を
作っています。お店へは、22時ほどに出勤します。それからは、
閉店までお店に居ます。2時ぐらいに仕事を終わらせ、新地
近くのセカンドハウスで仮眠。始発で家に帰り、朝の
お母さん業をやっています。子供を学校へ出し、主婦業を
キチンとした後は、もう一度仮眠。店が終わった後と、
昼の2回に分けて睡眠を取っているのです。その生活を毎日
送っています。子供の事とお店の事を考え、両方をキチンと
こなせる様に頑張っているのです。

オーナーよりも店長の給料が高い
経営方針にもこだわりを持っています。一般的には、どんな
会社も社長の給料が一番多いと思います。しかし、直美さんの
考え方は違います。 それは、「現場が一番」。つまり、現場で
頑張っている人にたくさん給料を取ってもらって良いと考えて
います。お店の責任者で売上げをキチンと取っていれば、
社長よりも給料が良くて当たり前と考えています。ですから、
働いている人も「やりがい」が生まれます。頑張っただけの
成果を給料へ反映できるのです。オーナーが一番給与を取る事に
意味は無く、皆が「やりがい」を感じて頑張る環境づくりを
考えているのです。

直美さんの夢は
東京は銀座、名古屋は錦、札幌はススキノ、福岡は中洲と
全国にはたくさんの歓楽街があります。
直美さんの夢は
「全国の歓楽街に小さくていいので、お店を持つ事!」

お客様が転勤で地方へ行ったとしても、直美さんの経営する
お店がその地域にあり、いつでも新地のお店へ行くのと同じ
気持ちで、行ける店を作って行きたいと考えているのです。
お客様が寂しい時にも行ける店。仕事で悩んでいる時でも、
楽しくなる店を作って行きたいと考えているのです。

そして、地域のお店の店長さんが、その歓楽街の母になって
くれる事を夢見ています。

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村林さん、丁寧に・そして心を込めてお話しして頂き、
ありがとうございました。

ご来場頂いたお客様からも、大変参考になった!・感動した!・
お話しされた事を実践します!・また聞きたい!という感想を
頂きました。

素晴らしい講演会になった事、心から皆さんに感謝致します。
「ありがとうございました!」

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次回は、来年4月12日に開催する予定です。
講師は、銀座「ブスママ」で有名な石川香さんです。

今回の講演会で得た事をまた次に生かし、社員一丸となり臨みます。
来年も「お店を繁盛させる講演会」をよろしくお願い致します。