このブログは、「「武師道とは」 元K1ファイター
元プロ総合格闘家 佐竹雅昭氏 前編
」の続きに
なります。

現在は30代40代の若者を集め、勉強会を行っている。
教えている第一項目は「義」。下が「我」、上が「美」、
「我美しく」という意味なのだ。これは人間としての
骨組みなのだ。

「家庭を美しく、会社を美しく、自分を美しく」という事
なのだ。墓参りを忘れてはならない。全ての存在を
忘れてはいけないのだ。生きている間に良い事をして
いかないと、何の為に生きているかわからない。

自分の子供が「算数を教えて下さい。」と言った時、
どうするか?「わからない」と言ってはいけない。
算数がわからなくても、子供の相手はしてあげる
べきだ。子供は勇気を出して言ってきてくれたの
だから。子供のしつけは家でするものなのだ。

大学は外語大なので文系。しかし社会にでれば、
文系か理系か、そんなものは関係ない。

100729-01.jpg

「仁」という字については、簡単な言葉で言えば「愛」だ。
携帯電話は、電車の中で使用禁止。しかし、大きな声で
話している人がいる。注意したら喧嘩になった。
そんな事になるんだったら、言わなければ良かったと思う。
しかし、言い方によっては相手は小さな声で話してくれる。
それが、「仁」なのだ。悪くないが、「すいませんが…」と
言える事。それが「仁」なのだ。

次が「勇」という字。
勇気をもって行動すること。自分を奮い立たせないといけない。
行動しなければ、時間が経つのみ。

その次は「智」という字。
知識の「知」には日が付いていない。しかし、知は「頭」の
意味ではないでしょうか。「日」は行動。「知」だけ頭でっかちに
なってはいけない。行動しなけれならないのだ。それが「智」と
いう字にあると佐竹さんは言う。

日本人の体は小さい。国も小さい。しかし、海外の国には
負けずにやってきた。しかし、アメリカの戦略で自由が
入ってきた。本来の日本人は勤勉で、熱心で負けず嫌い。
今の日本人は、自分の責任だとは思わなくなった。
人のせいにしてしまう様になった。

佐竹さんは良く山登りをする。空を見上げる。その時に考える。
世界のこと。宇宙のこと。そして次の時代の人達に、何が
できるのか?と考える。

100729-02.jpg

先祖がこの豊かな国を作ってくれた。次の世代へバトンタッチ
できる人になって行きたいと考える。そのためには、「義」「仁」
「勇」「智」が必要なのだ。

「信」は、「人が言う」と書く。
「誠」は、「言った事を成す」と書く。
今の時代は、言った事を成さない人が多すぎる。
本当は、有言実行でなければならない。

成人は、「成す人」でなければならない。
精神に限界はない。生きるということは、細胞に元気を
与える事。

佐竹さんは、今の人達に差は無い。士農工商は無いので
「武士道」を「武師道」と変えた。

いつも美味しいと思いたい。それはステーキではない。
運動して、疲れてお腹をすかせる。そして食べるものは、
味噌汁とご飯でも十分美味しく感じる。

美味しいとはそういう事なのだ。「心で気づく」ことが大切。
何かに気づくことが日々あることが何倍も良いことでは
無いだろうか…と考える。

今回の選挙にも出馬要請があったが、そんなものは心で
気づくものではないと考え、きっぱり断った。

次は「礼」。
礼儀と言う字がある。あいさつは人に言うもののように
感じるが、本当は自分に言っているものなのだ。
神道のかがみの話がある。かがみは、神(かみ)の間に、
我が入っているものだと言われる。全てのものに、自分が
挟まれているのだと言う意味なのだ。礼というのは、自分
自身にあいさつをすることなのだ。

「節」には、「節度」という言葉がある。自分の器を知って
行動する。器に水を入れてもらったら、それを飲みほして
から次のものを入れてもらってほしい。残して次を入れて
もらったら、味はまずくなる。飲み干して行動することで、
少しづつ器は大きくなるものなのだ。

100729-03.jpg

佐竹さんは自分のことを字に表していきたいと思い、
「闘志天翔」と書いた。これは「人生」と決めた。闘う志と
天を敬い、心を笑いに変えて行こうという考え方を字にした。

熱の入った素晴らしい公演でした!
私も、佐竹さんの元気の出る講演を聞き、自分の人生を
どうするべきか考えさせられました。ありがとうございました!