5月10日19時30分より、中洲5丁目にあるIPホテル
2階宴会場で、博多経友会5月定例会が行われました。

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今回の講師は、「6億円の借金を3年で1/10に圧縮!
その極意とは?」
株式会社平原経営相談事務所 平原理日朗氏でした。

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父親が税理士を専門に教える専門学校をしていた。
そして、その会社に入社した。借金も多かったが、
平成7年に入学者数が20%減った。6000万円の
収入が減った。しかし、なんとかなると考えていた。

銀行に運転資金5000万円を借りていた。しかし、
平成7年は借りれなかった。今年は貸せませんと
言ってきた。しかし、支払はある。もちろん銀行への
支払はできない。銀行へは500万円ずつ払っていたが、
50万円にしてもらい、1回目は払った。
そして、商工ローンから借り入れして、3ヶ月はなんとか
やっていた。どうしても支払ができず、消費者ローンに
行くことにした。簡単に50万円貸してくれた。そして、
2社目、3社目と借りていった。しかし、4社目は30万円しか
貸してくれなかった。しかし、まだまだ借りていった。
いつの間にか、6000万円を借りていた。支払が溜まり、
収入も必要と考え、生徒を増やすことも頑張り、なんとか
しようとした。しかし、借金は膨らみ6億程になった。
14年から18年の5年間は大変だった。18年の3月に
学校は閉校し、現在の仕事を始めることにした。

銀行から「所有不動産を売って債権に当てませんか。」と
言われた。1億5000万円でと言われた。私達は2億で
売りたかった。その後、「1億7000万円で売りましょう。」と
言ってきた。そして、売買契約を結んでしまった。
西新の土地を売るのに、もう1つ、C銀行の抵当が
付いていた。そして、C銀行へ500万円払えば、抵当を
外してくれますよ、と言ってきた。「それで大丈夫ですか?」
とF銀行に聞いたら「大丈夫です。」と言った。そして、
C銀行へ会いに行った。そうすると、C銀行は「F銀行は
この事を知っているのですか?」と言ってきた。
「売却は決まっているのですね。」と言ってきた。
「決まってます。」と答えると、「500万円で2番抵当を
C銀行は外しません。」と言った。「抵当金額の2500万円を
払って下さい。」と言ってきた。もう1回F銀行へ交渉に行った。
しかし、C銀行へは話をしてくれなかった。冷たく言われた。
弁護士にも相談したが「銀行が言った言葉の証拠がない
だろう。」と言われた。それからは、メモと録音をすることに
した。

銀行両者とは何回も交渉したが、話はつかなかった。
そして、C銀行には言われた金額を払うことにした。

その様な経験をし、今の仕事をすることになった。

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今やっている仕事の例がある。
借入残高は約2億円。返済が毎月400万円
(元金300万円、利息100万円)
「返済が半分になれば盛り返せるので、何とかお願い
できませんか?」という相談があった。平原さんは
「申請に必要な書類を作成し、交渉に臨めば大丈夫です。」
と答えた。そして1.経営改善計画書2.損益予定表(最低3年分)
3.資金繰り表の3つを準備すること。このような事をする以上は、
今後は借入ができなくなる可能性が高い。その為、元金の
返済額をできる限り減らしたほうが良い。仮に、利息分だけでの
支払になれば、毎日の返済額は約100万円で、1年間で
約3600万円の資金余裕ができる。そして、毎月10万円に
設定して、それを確実にする為に、最初は利息だけ払います、と
いうことにした。そのような話をすれば、銀行は難色を示したが、
彼らの収益の源泉は利息なので、必ず了承する。何度も交渉を
して、1ヶ月で了承してくれた。

また、借金の圧縮もできる。しかし、この話は魔法の様な話。
普通はそこまで出来ないと思う。しかし、そこまで頑張る人が
成功している。ここまで出来ないだろうと、やり続けることしか
ないのではないだろうか。

私は、銀行との戦いをしたことはありませんが、あまりできない
経験を生かし、困っている方を助ける仕事は、魅力的だな、と
感じました。