3月19日朝7時より、フォーバル福岡支店会議室にて、
ステップアップ20が行われました。

この日は「プロフェッショナル(NHK)」の、「人が変われば、
会社は変わる 小売り再建のプロ 大久保恒夫氏」でした。

大久保さんは、自分でやった方がいい雑務は
自分でやる。所長室はいらない。
現在、大久保さんはスーパーの社長を受けている。
社員は辞めさせず、会社を変え、利益を変え、
意識を変え3倍以上の利益を出している。
大久保は売り場を見る。
売り場はきれいになっているか?
定員は気持ちのいい挨拶をしているか?
そんな所を見ている。

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ある店で気になる事があった。棚が品薄だった!
売れない商品を仕入れると、赤字になる。現場が
商品が売れる事よりも、仕入れを抑える事を
考えていた。大久保は、朝礼で品薄よりも、
仕入れておく事を指示した。具体的な方法を指示。
店に権限を与え、お客様に不便をかけないようにした。

ユニクロでも、陳列・仕入れを店員に任せて、活気ある
店にして、お客様の支持を受ける。それで売上が変わった。

一方、スーパーでは入口付近へデザートを置いた。
しかし、お客様は気づかない。店員が、陳列をもっと
見やすいように変更。そうすると、お客様がどんどん
商品をもって行くようになった。自ら考え、自らが動く
会社へ。それぞれの人が現場で何を考え、どうするかを
判断し動く!これができるようになってほしい!と大久保は
思う。

品ぞろえの魅力。商品は、たくさんの中から選んで
もらった方が売れる。売り場は、売る意志を持たな
ければならない。また、売れる商品は無くなったの
では、売り場の品質が下がる。よって、大目に買い、
絶対になくならないようにする。

大久保さんはギターが趣味。大学では遊びに明け暮れ、
就職活動が遅れ、スーパーに就職。ある日、山盛りに
スリッパを並べている隣のスーパーでは、飛ぶように
スリッパが売れていた。大久保は、スリッパをたくさん
買って店頭にならべた。すると、飛ぶように売れた。
成功している店には、成功の理由がある。

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刺身を夕方にたくさん仕入れ、鮮度が高い事をお客様に
伝えて売る。夕方の売れ時に、できたての唐揚げをたくさん
作り、販売する。そうすると、良く売れる。

ユニクロの販売を担当した時、気づいた事がある。商品を
品切れぎりぎりで仕入れ、在庫を少なくする。しかし、品物を
たくさん仕入れなけらば売上は伸びない。理解してもらえない
かもしれないが、今までと逆の事を書いた提案書を作成し、
提出した。しかし、売上は16倍にまで伸びた。

提案した時、ユニクロの柳井さんは、役員に提案書を見せ、
意見を聞いた。答えられない役員が多かった。しかし、
柳井さんは、お願いしますと言ってくれた。

売り場は、人間で変わる。人間は100馬力。しかし、心掛けが
変わると400馬力になる。そこの違いが売り上げに直結する。

北千住店の売上が下がっている。大久保さんは、現状の
数字を見せ、店長を中心にミーテングをさせた。この日は
結論が出なかった。店長は実直で、真面目。自分の想いを
伝えるのが上手くなかった。ミーテング3日目。大久保さんは
何も言わず、店長を連れて店を出た。大久保さんは、何も
言わず、変わる為の流儀がある。教えるのは簡単。しかし、
それではダメ。人を変えるのではなく、変わるのだ。気付き
本人が自らが変わらなければダメなのだと伝えた。

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別の店の朝礼へ連れて行った。店長は想いをみんなに
伝えていた。北千住店の店長は、想いがキチンと店員に
伝わる事が大切という事がわかった。見学した店のような、
一体感を出せるのかを考え続けていた。大久保さんは
わかっていた。従業員の意識を変えることは難しい。
店長自らが成長するかどうかは、クエスチョンなのだ。
しかし、大久保さんは変わると信じているのだ。

店長は朝礼で「自分一人では出来ません。力を貸して
ほしい」と言った。そうするとある店員が言った。
「店長からの指示に、みんなの返事が小さい」と言って
きた。その言葉に店長も賛同。「やろう!」という事に
なった。みんなの行動に気合が入った瞬間だ。

10日後、大久保さんが北千住店に訪れると、そこには
笑顔で、大きな声でお客様対応をしている店員さんの
店になっていた。変化していたのだ。

「大久保さんの実力はそこにあるのだな!」と私は感じました。
弊社でも同じようなことは良くあります。本人に気付いてもらい、
自らが実行する。そんな人達の、たくさんいる会社にして
いきたいです!