私の友人で、ちょっと変わった印刷会社さんがある。
印刷会社なのに、ハガキしか売ってない。ハガキだけを
売っている印刷会社など、聞いたことが無い。それも、
ハガキの販売枚数は日本一だと言う。福岡市内にある
「有限会社ホワイトベース」。社長は小串正巳さん。
彼は、全国津々浦々で講演をし、自社作成のハガキを
バンバン売っている。たくさんの種類のものが載って
いるパンフレットを見るだけでも楽しい!

彼がいつも講演で言っていることがある。
ハガキは「お願いハガキ」ではなく、「ありがとうハガキ」で
なければダメ。「お願いハガキ」はDMと同じで、結局は
商品を買って下さいという意味になる。DMも同じで、
商品のカタログが入っている。もらった側は、商品の宣伝が
入っていて「買って下さい!」と言っているように感じる。
「お願いをするハガキ」も同じ。心が伝わらない。
「お願いします」と言っているのと同じ。宣伝も必要だが、
ハガキにまで宣伝を入れてほしく無い。感謝の心を伝えた
方が、逆に営業効果が高くなると小串氏は言う。

その点「ありがとうハガキ」は良い。「先日は、お忙しい中
時間を取って頂きありがとうございました。」という内容。
「ありがとうございます」という気持ちや心を伝えるハガキに
なる。貰った側の印象は高くなる。「ありがとうございます」を
伝える内容で出すと、効果が高くなるのだ。

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お客様を呼ぶ魔法の法則(5カウントの法則)でも、ハガキが
一番多く使う営業ツールである、と紹介している。5カウントの
法則では、会うことを1カウントとすると、ハガキは0.5カウント。
しかし、「ありがとうございます」の心を入れ実筆で送ると、
0.5カウントが0.6カウントか0.7カウントになるように思われる。

ハガキや手紙は、文章を考えるのが大変と思ってしまう。
私も、以前は全くといって良いほど書いたことがなかった。
しかし、ランチェスター経営の竹田陽一先生が書いた「一枚の
ハガキで売上を伸ばす方法」に書いてあった。下手字連盟の
支部長を務められるぐらいのへたくそな字でも、ハガキを
出さないよりは良い。出すことが一番大切なのだ。その本に
書いてあったのが、文章は5~6行で十分とあった。私の
似顔絵ハガキも7行。字数は少なくしている。このくらいの
行数であれば自分もできると考え、書くようになった。

最初は文章もおかしい。しかし、おかしくて良いのだ。
出すことに意義がある。貰った側も何も来ないよりはずっと
嬉しい。ハガキを貰うと、なかなか捨てにくい。それだけでも、
大きな効果がある。

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私も、最初はバラバラな字で誤字も多かった様に思う。しかし、
今では筆ペンで書くようにしている。ハガキも出しだすと、色んな
細工を考え、より良いものを出したいと考える。

今では、ハガキほど会う以外のことで、簡単に心が伝わる
ツールは無いと思っている。

社内には、いろんな方から頂いたハガキを貼るコーナーがあり、
皆さんへ公開している。それを見るといつも思う。実筆で書いた
ものが一番なのだ!