1月8日朝7時より、フォーバル福岡支店会議室にて、
ステップアップ20が行われました。

この日の「DO IT!」は、「輝きと感動を創造する病院!
青梅慶友病院」でした。

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青梅慶友病院は、家族の一員として患者さんを考える。
長く生きるより、豊かに生きることが大切。
「豊かに生きることは何か?」残った家族に満足が残る、
「余韻がある亡くなり方を望む」と理事長の大塚氏は言う。

青梅慶友病院には760の病床がある。
患者さんは、定時に起き、きちんと身なりを整え、
ロビーへ向かう。どの患者さんもパジャマを着ていて、
身なりの乱れた人は居ない。
共用の冷蔵庫の中は、私生活に近いものが入っている。
病院でも、できるだけ楽しい生活を送ってほしいという考えからだ。

病院内はとても綺麗。病院は患者様に、より快適な生活空間を
提供したいと理事長は言う。

ある病院に行った時、長生きをした罰として病院に入れられ、
苦しい生活を強いられている方が入院していた。
病院内は暗い雰囲気。凄い匂いが漂っていた。たまにしか
お風呂にも入れてもらえない病院だった。
理事長の大塚氏は、これではいけない!という強い思いから、
新しい考え方の病院を作った。

毎日お風呂に入ってもらう事や、毎朝、患者様を起こし、なるべく
ベットから出て普通の人と同じ様にする事に対して、最初は反対が
多かった。病院関係者は、「亡くなったらどうする?」と言う方も
たくさんいた。しかし、大塚理事長は患者さんの気持ちを大切に
する方針は曲げず、患者さんの気持ちを考え病院づくりを貫いた。
結果、その方針に賛同するスタッフが集まり運営も軌道に乗ったのだ。
 
入院している患者さんに会いに来た家族は、楽しそうな顔を見て
安堵する。病院の近くには、家族が宿泊する施設もある。

患者様の生活や暮らしに感動を与える為に、イベントもたくさん
考えられている。この日は、コンサートが行われていた。声楽家が
童謡やクラッシックを歌っていた。参加者は皆楽しそうにしていた。

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病院で患者さんを「○○様」と言う。サービス業であることを
意識している。患者様やご家族の意見を聞く場も設けている。
また、どの人にも挨拶をする。大切なのはあいさつであると
考えている。声掛けで、相手も豊かになる。声をかかる方は、
受けた人の倍豊かになると言う。

ミーティングもきちんと行っている。患者様の状態を、できるだけ
把握していくことが最重要。

廊下へは何も置かない。ベット2台が行き来ができる様、患者様
最優先。ナースはいつでも患者様の話を聞ける様に心がけている。
気忙しくしていると、人は声をかけにくくなる。そういう状態は
避けなければならない。

3度の食事は、患者様の最大のイベント。
ご飯はお越しになってからよそる。食器も択一てきなものは無い。
楽しく食事ができる環境をつくる様に心がけている。担当者は、
できるだけ美味しいものを提供するように心がけていると言う。

患者様ごとに食事内容が違う。それを区別できるように、皆が
心がけている。さらに、一人ひとりの好き嫌いまで考え、
食事メニューを作成している。

月に1度、フード会「美食倶楽部」を開いている。シェフが心を
込めて料理する。それには、家族も喜んで参加している。
参加者は皆楽しそうだった。ゆとりを持って生活して頂くことが
病院全体の目的。手芸や美術クラブもあり、手先や脳の
活性化を考えた文化サークルもある。

看護部長会では、病院の今後の趣旨と考え方を決めていた。
キチンとした意志のある病院の方針を話し合っていた。

フード研究会というQCの会があった。担当者は、全ての
サービスには限度がない。その限界に挑戦していくことが
使命だと言う。

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お客様を幸せにするには、「職員を幸せにすることだ。」と、
理事長の大塚氏は言っていた。

平成13年に撮ったビデオでしたが、新鮮でわかりやすく、大変
勉強になる内容でした。自分が患者さんになって見ることが
出来ました。これからの高齢化社会。とても大切な問題に
触れた内容でした。

□病院情報
本 社 東京都青梅市大門1-186
理事長 大塚 宣夫氏
設 立 1980年2月
社員数 768名(平成13年)